ゲノム編集食品は食べたくないと言おう!
2月1日、ネット鎌倉2020年度の総会を開催しました。政治を生活に身近なところに引き寄せ、自治の現場にこだわり、地域から社会を変えていく市民政治を元気に進めていく方針を決定しました。
引き続き、市議主催で食の安全を守る会の野本健司さんを講師に「ゲノム編集食品」についての学習会を開催しました。2019年10月から、ゲノム編集食品の流通・販売が可能になり、表示義務がないことから、知らない間に食べることになってしまうのは大変心配です。30人の参加者が熱心に耳を傾けました。
「国は遺伝子組み換えの轍を踏まない」と言って、遺伝子組み換えと違うものだと強調して力を入れているそうですが、どちらも遺伝子を操作することに違いはありません。ゲノム編集は、遺伝子の特定の部分を酵素で切る(壊す)やり方ですが、切らなくてもよい遺伝子まで傷つけたり、並んで働いている遺伝子システムを壊すことにより、休眠していた不要な情報を持つ遺伝子(例えば人で言えば進化の途中で無くなった尻尾)が復活する等の影響は否定できません。要するに、遺伝子を操作すれば何が起きるかわからないわけです。また、遺伝子を切るだけでなく、そこに新たな遺伝子を入れることも可能にしていくとのこと。もっと悪いことには、ゲノム編集は国内企業で行われ、一定の表示義務がある遺伝子組み換えより市場に出回りやすくなります。
EUでは、欧州司法裁判所が「遺伝子組み換え食品と同様に規制すべき」と判断し、全食品に表示義務を課しています。日本でも、ゲノム編集食品の登録と表示を義務付けることにより、消費者の知る権利と選んで食べる権利が守られるべきです。また、栽培する場合においても日本の種に悪影響を及ぼさないように拡散防止が必要です。良質な作物を育て、安全な食品を食べることが、次の世代まで人の体と命を守ることにつながります。(三宅真里)