放射線量測定10.11報告&難民政策
10月になり、日差しは強いながらも、秋の景色がそこここに見られるようになりました。いつも測定に行く中央公園でもハロウィンの飾りと、秋の実りが目立ちます。今回写真に撮ったローゼルという珍しいハーブは、世界各地の熱帯地方に分布している植物で、ガクの部分などは生食もでき、ハイビスカスティーに利用されるそうです。また、ミヤンマーでは葉の部分を炒め物やスープにすると書いてありました。ミヤンマーと読んで、しばらく連絡を取っていなかったミヤンマーからの知り合いに思いを馳せました。
最近メディアでも取り上げられることが多くなったので、鎌倉に難民認定申請者のシェルターがあることをご存じの方も多いと思います。何度か尋ねていろいろなお話を伺う機会がありました。日本の難民認定率は他の国に比べ格段に低く、難民認定の在り方に関しては、国が大きく動き出さなくてはなりません。ただ、入管難民行政に変化を求めても時間のかかる問題であり、その間、在留資格がない外国人は、いつ入管施設に収容されるともわからず、ただ日々を自国にいるよりは命の危険がないというだけで、仕事にも就けず、保険もない状態で、無意味に過ごさざるを得ない状況です。知り合いのミヤンマーからの方も同様で、どれほど日本語が上手で、どれほどいろいろなことに長けていても、明確な目的なく日々を過ごしています。
人間として、目的なく生きていくことのつらさは耐え難いものだと考えます。鎌倉市議会は、『人道的見地で難民政策の見直しを求めることに関する意見書』を6月議会で賛成多数で可決し、国に送っています。地方自治体単位でできることは多くはありませんが、昨日から始まっている鎌倉市長選において、同じ人間として、選挙権はなくとも、すべての人を取りこぼさない政策を求めたいと思います。(H・O)
測定場所 地上5cm 地上1m
ネット鎌倉事務所裏 0.032 μ㏜/h 0.027
ネット鎌倉事務所表 0.036 0.033
中央公園子どもの森トイレ前緑地 0.025 0.035
中央公園ハーブ園奥草地 0.018 0.018
中央公園しし石手前 公園奥の小川 0.08 0.038
笛田公園クスノキの下 0.043 0.027
笛田公園あずまや手前緑地 0.03 0.019