鎌倉市今泉台にある地域の居場所を訪問しました
高齢化の進む今泉台に、空き家を活用した地域の居場所「6丁目クラブ」があります。昼食をいただきながらお話を伺ってきました。
子どもから高齢の方までが集り、楽しくおしゃべりできるコミュニティカフェです。住民4人が中心となり、2016年11月から非営利で運営を始めました。立ち上げには福祉医療機構の基金を活用しています。自然に囲まれてた2階建ての居心地の良い住宅です。見学の日は、地域包括と連携した一人暮らしの方の食事会はじめ、近所のたくさんの方が集まりとても賑わっていました。
私達は2階で600円の本日のランチをいただきました。品数が多く、素材を生かした美味しさでした。こだわりのコーヒーや手作りケーキなど、カフェとしても楽しめます。クラブハウスサポートメンバーとして毎月1000円出せば、コーヒー3杯まで無料でいただけます。現在70人になったそうです。
スタッフは総勢19名。毎日交代で調理場に2人、ホールに2人のスタッフで回しているそうです。また、近隣へお弁当を配達するのサービスも始めました。こちらは、ひとり暮らし高齢者の見守りや安否確認の役割も担っています。早速私たちも、会議の時の昼食を予約注文しました。
見学に行った金曜日は週に一度の「放課後クラブ」として16時から18時まで小学生の居場所として解放しています。子どもたちは自宅にランドセルを置いてからやってきます。
室内では卓球や囲碁将棋・プラ板作り・折り紙など、近くの公園では基地づくりをして自由に過ごしているそうです。
元そろばん・英語の先生がいらっしゃるそうで、勉強も教えてくれています。
親が働いていると帰宅が遅くなり、晩御飯が夜8時過ぎることもあり、5時におにぎりを出して夕食までをつなぐ心づかいも。
その他にも定期的に健康講座を行なったり、レンタルスペースとしても町内会・サークルなどで活用されています。
去年(2017年)1年間の開店数は260日で利用者は3899人。放課後クラブは51回の開催で484人の利用があったそうです。1日の平均25人で、今年度は30人が目標との事です。より多くの方の憩い場になると期待されます。
こうしたコミュニティ・カフェが地域の人たちをつなぐ貴重な地域資源であることが、実際に行ってみてよく分かりました。また、担い手の方たちの長年にわたる地域活動で培った信頼関係やネットワークが、このような素敵な居場所に実を結んだと感じました。