新年度からのリチウムイオン電池の回収を実現 !

リチウムイオン電池は、モバイルバッテリー・スマートフォン・電子タバコなどの充電式の小型家電製品の多くに使われています。しかし、過度な圧力がかかると発熱・発火の恐れがあり、全国でも収集車や資源化施設などで火災事故が増加しています。

国の資源有効利用促進法は、リチウム電池・ニカド電池・ニッケル水素電池などの小型充電式電池(二次電池)について、製造事業者に自主回収とリサイクルを義務づけており、自治体では処分できない品目との位置づけから、鎌倉市をはじめ多くの自治体では、回収協力店に設置されている回収ボックスに入れて処分するように促してきました。

使用の拡大でリスクも増大とネットが指摘
ネット鎌倉では、プラスチック類として排出された製品に内蔵されたままになっているリチウムイオン電池の発火の危険性について以前から警鐘を鳴らしています (※末尾にHP記事のURL)。

焼け焦げた電子タバコ(左)とハンディクリーナーのバッテリー(右)

今年の夏は猛暑で、ハンディファン(携帯型扇風機)を使う人が急増した印象ですが、内蔵のリチウムイオン電池を取り外しにくい製品も多く見られ、また市内の回収協力店も限られています。
そこで、9月議会の保坂令子の一般質問で、市に対応を求めました。環境部長からは「今後様々な事業者と協議を重ねながら適切でわかりやすい排出方法の検討を行っていく」との答弁がありました。

来年4月から危険ごみ・有害ごみとして回収することに!
その後、ごみ減量対策課が乾電池(使切りの一次電池)の資源化を委託している事業者に問合わせ、協議したところ、北海道にある同社の高度技術の施設で小型二次電池についても資源化処理が可能であることがわかりました。
そこで、この12月議会では、「廃棄物の減量化、資源化及び処理に関する条例」の「危険又は有害な家庭系一般廃棄物」に関する条文で「乾電池」と記載していた箇所を「一次電池、密閉形アルカリ蓄電池又はリチウム蓄電池」に改める条例改正が提案されたのです!

条例改正議案は全会一致で可決し、下記の品目(写真も参照)は、2025年4月から不燃ごみ・危険有害ごみの回収日に透明・半透明の袋に入れて出せるようになりました。
電池を外しづらい内蔵型製品は、無理に外そうとせず、そのままでも出せます。

【収集対象品目】リチウムイオン電池、ニカド電池、ニッケル水素電池の電池本体
使用製品… モバイルバッテリー、ハンディファン、ワイヤレスフォン、過熱式たばこ本体、電動歯ブラシ、電気シェーバー、ボタン電池(多くは一次電池)

2020年2月8日付 保坂れい子HP記事「プラスチックごみのリサイクルは、今」
 https://hosaka.kanagawanet.jp/blog/2020/02/08/2875/