横須賀バイオマス発電所の視察記

神奈川ネット横須賀と鎌倉合同で、8月1日に「横須賀バイオマス発電所」を視察しました。横須賀の新しいメンバー中井美和子さんを歓迎する企画でもあります。中井さんは、環境問題や平和のことに関心を持っています。

タケエイから見る横須賀港。

発電所は、横須賀市の臨海部に立地し、(株)タケエイグリーンリサイクルが事業展開しています。発電出力は6,950kWで1万5000世帯分の電力が賄えます。県内では、横須賀市・三浦市・葉山町・相模原市の剪定枝、伐採された竹・丸太・根株類が山梨県の富士吉田工場及び横須賀工場に搬送され、破砕してチップになり、バイオマス発電の燃料になります。(枝や草は堆肥にします。)燃料使用量は年間91,000トンとのこと。燃料をバブリング流動層ボイラーに投入して燃焼させ、蒸気でタービンを回して発電する仕組みです。ストーブの上にやかんを乗せて蒸気で風車を回している感じだそう。伐採した生木は水分量が多いのですが、ボイラーの中の砂を流動させることで、砂が燃えたチップの表面を削ることを繰り返し、安定して燃焼させることができるということでした。ごみ焼却の流動床炉と同じですね。

木質チップ貯槽に近寄ると木の香りがして、アロマ効果大。思いがけず森林浴。

木質チップ貯槽では3日分しかストックしません。長く置くと発酵して発火の危険があります。搬入・破砕・タービンへの投入量を、富士吉田と横須賀の2か所を使って一定にコントロールしているのだと思います。それにより、常に新鮮な木質チップが保管され、木の香りが漂ってアロマ効果も体験できました。

鎌倉市は2年前まではタケエイに剪定枝の処理委託をしていましたが、鎌倉市内に本社がある株式会社都実業が茅ヶ崎市に同様の発電所を建設しており、現在鎌倉市の植木剪定枝は茅ヶ崎で資源化されています。次は茅ヶ崎に行こう。

ネット鎌倉の市議、保坂れい子のホームページに詳細な視察報告が記載されています。https://hosaka.kanagawanet.jp/ (三宅)

工場内はヘルメット着用。ピンクのTシャツの中井さんは、熱心に話を聞いています。メモも忘れません。

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