3.11 放射線量測定 ロシアのウクライナ侵攻による原発の危機について

何気ない日常が大切と心から思う日

福島原発事故を誘発した東日本大震災から今日で11年です。ネットの放射線量測定は、事故後の危機感から放射線量の変異を見ながら続けてきましたが、鎌倉では大きな問題なく安心を得ながら推移しています。

しかし、いま世界に目を向ければ、ロシアのウクライナ侵攻とチェルノブイリ及びザポロージャ原発の攻撃及び占拠という事態が起きています。核や原発を盾にプーチン大統領の過去への回帰志向と権力欲を満たそうとする今回の戦争状態や、それを正当化する自国の特別軍事作戦だとするロシア国連大使の発言は、いかなる理由があろうとも許せるものではありません。今でも周辺にほぼ人が住めない状態にあるチェルノブイリ原発事故は、ウクライナがソ連領であった時代のものです。過去にそれだけの被害を出している国が行った、恐怖と威力を世界に見せつける原発攻撃の作戦は狂気としか思えません。福島原発事故発生は危機管理不足であったとはいえ、自然災害によるものでしたが、戦争は自然発生的に起きるものではなく、今回の原発攻撃は、人間の狂気が引き起こしたものです。

片や、気候変動による地球温暖化は、今後10年が決定的に重要だとするIPCC報告があります。それを受けてCOP26では石炭火力の段階的削減に合意した中で、原発使用に戻る方向性が見え隠れしています。しかし、今回のロシアの暴挙により、原発が気候変動どころか地球規模での安全性をも殺めてしまう可能性があることが顕著になりました。いったん原発をミサイルなどで攻撃すれば、労せずして世界を掌握できる機会を得ることができます。世界規模で、安全保障の観点でも脱原発に向けた行動が今こそ必要です。

アメリカ合衆国や中国と肩を並べたいとするロシアプーチン大統領の思惑で始まった今回のウクライナ侵攻ですが、武力ではなく、世界平和を希求する世界市民の希望に沿って外交で問題解決につなげ、一日も早くウクライナ国民の平和な日々が戻ることを祈らないではいられません。(太田)

地上5cm     1m                                    ネット鎌倉事務所裏          0.044            0.034    μ㏜/h
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