緊急事態宣言に思う

新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増し、緊急事態宣言が発令された。外出自粛が求められ、テレワークが進んでいる状況をテレビで写し出されるものの、今朝の通勤電車はいつもと大きく変化するものではなく、現状は在宅勤務ができる職種は限られ、テレワークの環境整備は進んでいないということではないか。表向きは出社しないことになっていても、実は出てきている。緊急事態であっても期日までの成果を求められ、休みなく働かざるを得ない人々。国や自治体は求めてはいないか。忖度させているのではないか。おかしな社会。

一方で、昼間の外出自粛は成功し、客足が途絶えて閉店を余儀なくされている事業主。人通りがない中、呼び込みの声だけが響いている東京のアーケード街。夜の営業自粛の要請にはきちんと補償を付けないと止められない。どこまでの補償をするのだろう。

福祉サービスの提供者は、感染に対して細心の注意を払いながら開所し、学校は休校でも学童保育は開所し朝から三密状態になっているのではないのか。現場を見てほしい。

それぞれ関わっているところで、みんな頑張っている。国の役人も市の職員も、議員たちも、未知なる事態の時こそ現場に出向いて現状を見ることが必要だと思う。布マスクの配布は要らない。マスクも消毒液も市場でいつでも買えるように、生産・販売管理をして流通させてほしい。それもなしに家庭で療養を求められても困る。生活の中で何が必要かを見極めてもらわないと。

私たち一人ひとりは、感染防止に気を付け、人に感染させないことにも注意して生活するのみ。神奈川ネットの活動は、停滞することなくできることを工夫して進めていく。