人生のしまい方「暮らしたい場所で最期まで」さっちゃんの場合

神奈川ネットのチャレンジ基金を受賞した「さっちゃんち」で、人生のしまい方について考える催しがありました。自宅で最期を迎えたいと希望するさっちゃんこと山本幸子さんを看取った孫の櫻井純子さんが企画し、50人ほどの方が訪れました。パッチワークやお人形・編み物等、さっちゃんの手仕事ぶりが忍ばれる作品の展示もありました。

さっちゃんは、主に看護小規模多機能型居宅看護(看多機)「ふぁいと今泉の里」の訪問介護・看護を利用し、櫻井さんや家事支援サービスのサポートによって、97歳まで自分で料理をする等、自分らしく暮らしました。最後は、一人でいることに不安を訴えられ、櫻井さんの友人たちが夜も変わり合って寄り添ってくれたそうです。ただ誰かがそばにいてくれれば安心したということでした。

家族でできることには限界があります。独居や高齢者世帯の場合もあります。在宅介護を支える看多機や家事支援サービスの充実は欠かせません。また、24時間介護の仕組みを整えることも急務です。(三宅真里)