鎌倉で自然農を営む
今年初めてのおしゃべりサロンのゲストは、七里ガ浜に在住の太田千恵さんです。
太田さんは管理栄養士でもあり、現在は企業向けオンラインダイエットのコーチングなども行っています。しかし、お仕事をしながら疑問を抱くようになったのが「野菜の栄養価」でした。店頭に並んだ野菜はきれいな色や形をしていますが、どれだけの農薬が使用されているかわかりません。そんなことがきっかけに市内に150坪の畑を借り、循環自然農法を始めました。(自然農法は耕さない、除草しない、肥料を与えない、農薬を使用しない)。収穫した野菜の大きさはバラバラで、少しずつの収穫なため、ドネーション価格で販売もしているそうです。畑では人参などの種採りワークショップも行い、子どもと大人が一緒に農に触れる機会も提供しています。農業の後継者は全国的に不足している一方、「ストレスフリーでのんびりと自分らしく生活ができる」と畑のある暮らしを求める若者も増えています。「天候や季節を敏感に感じながら土に触れ、野菜の世話人をすることは、人を元気に生き生きとさせてくれます。」とお話されていました。今後は畑を借りているオーナーさんたちと一緒にファクトリーを立ち上げ、パンやジャムなどの販売も計画しているそうです。
そして去年は、食品ロスの問題についてワークショップも開催。「フードバンク」の取り組みは増えていますが、太田さんたちは賞味期限切れやいただき物など、食べない食材を調理する「フードシェアリング」を提案し、無駄になる食材を美味しい料理に変えることも行っています。
自分たちの孫世代が安心して暮らせる社会を目指して、これからも循環社会の架け橋として活動に期待したいと感じました。