食の安全保障を崩壊させる種子法の廃止

鎌倉ユニット主催で、元農林水産大臣・山田正彦さんを講師に、「種子法の廃止で、日本のタネは大丈夫か?」というテーマで学習会を開催しました。

種子法の廃止で、日本の農業を守り支えてきた米・麦・大豆のタネは市場に解放され、モンサント社など アグリビジネスの多国籍企業や国内大手に独占され、農家がタネを選べなくなる懸念があります。遺伝子組み換えによってタネを支配されれば、安全な農作物は作れません。日本古来のタネの保存ができなければ、いざという時に作付けできなくなります。種子法問題の背後には TPP があり、その目的はグローバル企業の自由な活動です。タネを押さえられれば食料の確保は危機的です。まさに種子法の問題は食の安全保障の崩壊、という山田さんの重たい提起でした。

米国やカナダも主要穀物については、公共品種・自家採種が主流です。野菜のタネのように、多国籍企業に 90%を支配されるようになっては、日本の自給率はますます低下してしまいます。山田さんはこの問題で違憲訴訟も予定しています。私たちの食の安全に大きくかかわる問題について、広く知らせ、活動を広げていきたいと思います。