参議院選を終えて
10日投開票の参議院選挙は、自民党・公明党で改選議席の過半数を上回る結果となりました。神奈川ネットは、大河原まさこさんを推薦、この間、市民政治・生活者政治のリーダーとしての大河原さんへの期待や共感を伝える活動に取り組みました。大河原さんの選挙結果は、全国で71,398票、神奈川で9,258票と残念ながら議席に届きませんでした。組織や知名度が大きく影響する比例代表選挙区の選挙制度の難しさも実感しました。
一方、沖縄と福島では現職閣僚が落選、青森・岩手・宮城・山形でも野党候補が競り勝ちました。また、同日実施された鹿児島県知事選では川内原発の稼働停止を公約に掲げた野党候補が当選しています。基地問題やTPP、原発といった地域のイシューが影響し、暮らしを守るための政治が強く求められた結果であると考えます。
今回の選挙戦において、市民運動の中には改憲への強い懸念がありましたが、改憲勢力と言われる側からは具体的な提起はなされず、憲法議論を深めることは非常に困難な状況でした。安倍首相が掲げた争点は、アベノミクスの成果や、1億総活躍社会の実現という「絵空事」でしたが、政権が掲げた政策争点に、どれだけの人が実感を持って向き合えたのか、政治を自分ごととして語ることができたのか、私たちは、今一度捉えなおさなければなりません。
今後改憲については、憲法審査会での議論が再開することになりますが、まずは政治への参加を広げこの議論に対峙していきます。神奈川ネットは、共に生きる日々の実践により、政治への参加を広げ、地域から平和や人権が根づく社会を創り出すことに努力します。