「ブラック企業から身を守る 」学習会開催

 神奈川総合法律事務所の嶋﨑量弁護士を講師に、ブラック企業・ブラックバイトから身を守るワークルール学習会を開催しました。島崎弁護士は、働く人の権利を守るため の活動、貧困問題に関する活動に力を入れています。 若者を使い捨てる「ブラック企業」は、35 歳が定 年と当事者たちが話すように、若者を大量に採用し、 過重労働・違法労働によって使い潰し、次々と離職に 追い込みます。ブラック企業は、労働者の健康を脅か し、健全な企業モラルをも破壊するもので、労働者に とっても社会全体にとっても大きな損失を生じさせて います。

  ブラック企業の背景には、ブラックバイトの 問題があります。大学生の貧困問題が潜んでいます。 アルバイトが生活費となり、学業に支障をき たしてもバイトを休めない、辞められない状況に陥っ ています。 

 就職活動の際には、「就職四季報」などを活用し、 客観的なデータ(新卒者の 3 年離職率・平均勤続年 数・有給消化率・労働組合の有無など)を調べたり先 輩の話を聞くなど、様々な情報を集めることが大切で す。また、募集要項と労働契約は別物であり、募集要 項に騙されることもあります。ブラックバイトに明け暮れ、就職活動のノウハウを学ぶこともできず、結局 ブラック企業への就職につながっていくという負の連 鎖に陥っているのが実態です。

 嶋﨑先生は、苦しんでいる若者の多くの事例を示さ れ、労働者がどのような権利を持っているか、 ワークルール教育を広げることと結ばれました。学習する機会があることが重要です。

ブラック企業対策プロジェクト  
http://bktp.org/