身の回りの放射線を測定しよう!

 3月15日の福島原発事故以来、拡散した放射性物質がどのように我々の生活に影響してくるのか、計り知れません。原発30キロ圏外では、避難勧告や避難指示のような国の基準がない中で、自分たちの身の回りにあるかもしれない放射性物質について、自ら調査をする市民が増えてきました。

 世田谷区では、市民測定のおかげで、住宅地に放置されたラジウムの存在が発見されました。また、千葉、茨城などでも、高い数値の出ているミニホットスポットが見つかっています。子どもの将来を懸念する保護者がいる中、神奈川ネット・鎌倉では、心配する市民の声を受け、地域ごとに放射線の測定をしています。
 測定結果の中には、年間1ミリ㏜を超える可能性のある数値も発見されています。現在その基準値も緩和され、20ミリ㏜を超えないとされていますが、過去に議論された子どもへの影響はその緩和措置の中でどのようにとらえていくべきなのか、国も結論を出すことさえしていません。判断は、親に委ねられているといっても過言ではありません。

 神奈川ネットでは、鎌倉市内での測定結果の報告とともに、6月に続き、市民科学研究室の上田昌文さんを講師に、今後私たちがとっていくべき対策を伺う学習会を開催いたします。また、放射線測定器の貸し出しも行っています。子ども達の通学路やよく遊ぶ場所、スポーツをする場所など、気になっている場所の測定をしてみませんか?是非神奈川ネットにお申し込みください。