点字ブロックの不備

〜視覚障害者の安全を最優先に〜

 昨年、全盲男性がJR目白駅(東京)でホームから転落死した痛ましい事故がありました。原因は、点字ブロックの不備です。視覚障害者にとって点字ブロックは、命のブロックともいえます。 

 点字ブロックの持つ意味は「誘導」と「警告」の2つです。警告は、横断歩道前、階段前など止まれを意味し、丸い突起の集合で注意を促します。一方、誘導は、線状の突起を用いて駅からの道を印しています。しかし、デザインはまちまちで、全国に40種類以上もの点字ブロックがあり、視覚障害者が戸惑うという事態が起きています。

 鎌倉市ではJIS規格で設置していますが、実は、この基準も警告の突起数は、縦横5×5以上、誘導も4本以上です。これでは、製造元によって多様な点字ブロックが出来てしまいます。また、施設する事業所によっても違ってきます。その上、色弱の方にも認識しやすい黄色を使用せず、見た目重視で歩道レンガと同色で設置するケースもあり、視覚障害者の身になって考えているのか疑問です。

 少なくとも、鎌倉市内では点字ブロックが統一されるべきです。しかし、他市へ行けば違ってきます。せめて県での統一を図るよう県議とも連携しながら要望していきます。