病原体による動物実験も行なわれ、死骸を処分する焼却炉もあります。隣地にはマンションや住宅が密集し、特別養護老人ホームや病院も建設が予定されており、人体への影響も懸念されます。
*P3施設とは・・鳥インフルエンザ、腸チフス、パラチフス、結核、炭疽菌、SARSなど伝播性の強い病原体を扱う実験施設です。
万一地震や火災、バイオテロなどが起きた場合、バイオハザードを防ぐこ とはできません。厚生労働省への届出義務がない病原体については、防災関係者への連絡も行なわれず、万一の場合の対策のとりようもないの
です。
研究所から3キロ圏内の周辺住民に配布 された資料には、P3施設が計画されていることすら記載されていません。 武田薬品は、平常時の安全性や緊急時の対応について周辺住民への説明責任を果たすべきです。
ネット鎌倉の市議が3月4日の市議会代表質問で取り上げるまで、市も武田薬品のP3施設の危険性を認識していませんでした。県条例に基づく「環境影 響予測評価実施計画書」に対しては、昨年すでに「全般的に特段意見なし」と回答をしています。
そこで、常任委員会や予算特別委員会では、市の危機管理意識の低さを指摘し、武田薬品に情報開示を求めること、環境安全協定の締結により安全性の確保をするよう主張しました。
ネット鎌倉としても武田薬品に対し、将来とも危険性の高い病原
体を取り扱わないこと、藤沢市、鎌倉市、地元自治・町内会と環境安全協定を結ぶことを強く求めていきます。