311以降、神奈川ネット鎌倉は毎月11日に放射能測定を行なっています。
最初の計測地点である鎌倉中央公園ではちょうど、鎌倉青年会議所主催の子育てイベントが行われていました。
青空の中、鎌倉市の子育てを担うたくさんの団体が集まっており、さまざまな体験やワークショップのブースがありました。
中央公園の豊かな自然と空気がマッチしていてとても良い雰囲気でした。
笛田公園もたくさんの人、子どもたちが、野球やサッカー、バスケットボール、スケボーを楽しんでいました。
景色も良くて富士山もバッチリ。駐車場も満杯。
たくさんの知り合いに会えて話は尽きず、、、
公園はとても健全で大切なコミュニティの場であるとしみじみと感じました。
測定場所 / 地上5cm / 地上1m
ネット鎌倉事務所裏 0.039 0.031
ネット鎌倉事務所表 0.049 0.039
中央公園子どもの森トイレ前緑地 0.066 0.043
中央公園ハーブ園奥草地 0.011 0.016
中央公園しし石手前公園の小川 0.052 0.019
笛田公園クスノキの下 0.020 0.028
笛田公園あずまや手前緑地 0.016 0.018
(単位:μ㏜/h)
2011年3月11日の東日本大震災から来月でちょうど14年になります。中央公園の小川付近は他と比べて高いのが気になりました。長年測定してきて、どのような変化があったのか、季節や天候などでどのような傾向があるのかを検証してみたいと思いました。
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〜14年経っても絶対に忘れてはいけない〜
東日本大震災の時、私はCWニコルさんの学校を卒業し、就職前の卒業旅行で日本にいませんでした。大変なことが起きたと頭が真っ暗になり、就職をやめて陸前高田市に1年間ボランティアで通いました。そのことが人生の転機になり今があると思っています。
あれから、いまだに福島の復興の道筋はついてないのにも関わらず、政府は原発推進に舵を切りました。しかも8,000ベクレル/kg以下の土壌を全国の公共事業などに使うことが国の審議なしに進められようとしており、とても憤りを感じます。阪神淡路大震災から30年、能登半島の地震から1年、私たちは学んでいるのでしょうか。今後、自分の住んでいる鎌倉市が大災害にあったら津波や浸水、土砂災害、万全と言えるだろうか、、、今ある市役所内にいると、来庁されている方達が安全に逃げられるのか常に不安に感じます。
神奈川ネット鎌倉が、毎月11日の放射能測定を続けてきたということは、津波で多くの命が失われ、福島原発から放射性物質が放出した地獄に落ちたと感じたあの日を決して忘れない、被災した方達と想いはともにあるということだと思います。生活クラブなどの団体で行われる東日本大震災復興まつりでお会いした高橋徳治商店の高橋英雄さんは「突然日常を失い、被災者という弱者になり、ゼロから日々を積み重ねていかなくてはいけなくなった。それを導く灯のように、違和感に抗い、歩みを止めずに考え続けるからこそ、心の復興は終わっていない」と話されていました。
過去のことを風化させずに、社会の課題を「じぶんごと」として捉えて何をするか、少しでも良い方向に進むように抗い声を上げる、次世代のために諦めないこと、私も思いだして決意を新たにしました。(井上三華子)
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