住宅地に実験動物の焼却炉設置

藤沢市境にできる武田薬品研究所

 武田薬品が動物焼却炉の設置申請を2月28日藤沢市に提出しました。毎日大量の実験動物を焼却し、その煙や灰が煙突から出るというのに、そのことを知っている住民は少ないのです。
 
 そこで、3月8日「どうしたら軽減できる周辺環境へのリスク」と題して緊急学習会を開きました。1km離れた高台からも巨大な施設(高さ43mの研究室15棟)は良く見えます。藤沢市域も含めて4000枚のチラシを撒いたところ、当日は「初めて知った」という住民の参加もありました。
 講師の元国立感染症研究所の新井秀雄さんは、病原体の漏出は培養しなければ確かめられないこと、一番大切な住民の健康についての影響評価がなされていない等の問題を指摘。自治体が処理を拒否する実験動物焼却を住宅密集地で行なうのは問題です。早ければ30日以内に許可されるとのことです。動物実験を縮小し、安全を確保するため焼却は専門業者に委託にすべきと、鎌倉市の予算委員会等でも訴えていきます。
(三輪裕美子)